スタッフの声
staff voice私は在宅医療を専門に行う店舗を任されております。
以前、在宅訪問時に、5つの医療機関受診、 23種類の薬をもらっている患者さんを対応しました。1包化されておらず薬がばらばらの状態で、それぞれの薬が副作用症状を生じさせており、それにより薬が増えている印象でした。
そこで、本人の意向や生活状況を把握した上で処方医師と直接会い、漫然と服用している薬剤の必要性や用法変更、服薬しやすい剤形・用法を提案し、最終的には12剤にまで減らすことができました。患者さん家族に、「薬剤師さんが介入してくださらなければこのようなことはできなかった」とお礼を頂けました。
患者さんが何に困っていてどうしてほしいかをきちんと聞くこと。そして薬の服用は日々の生活をより良くするための手段であり、服用そのものが目的にならないようにすることがとても大切です。
薬局にとっては1人の患者さんかもしれませんが、患者さんにとっての薬剤師は我々だけです。生活状況や環境を念頭に置きながら薬の必要性や、どうすれば患者さんが望む状態や状況に近づけるのか、本人や家族の意思を取り入れ一緒に考え、医療機関に報告することを心がけています。
そして、私たちが日々当たり前にやっている業務が他者からは非常にありがたく感じることもあるのだと実感しています。