代表取締役社長

大塚 祐一

取締役副社長

大塚 晃司

調剤薬局を取り巻く環境について

二人で荒川に来るの久しぶりだな。

昔、よくキャッチボールしに来たよね。

いまも考え事をしているときとか、ふと荒川の風景を思い出して、あのころに戻りたいなー、とかたまに思うんだよね。童心に返りたいのかな(笑)
調剤薬局を取り巻く環境も刻々と変化していて、医薬分業の飽和が進む中で、調剤薬局の存在意義とその価値が見直されている状況だよね。

今まではひとつの医療機関に対してひとつの薬局で良かった。いわゆる何々先生のお薬の交換所という位置づけから、お客様から見てもそうだし、国としても社会保障や医療費の観点から、調剤薬局も変わって行きなさいっていう時期にさしかかっている。

これからはお客様に対して何ができるかということにもっと目を向け、どのようなサービスや価値を患者さん・お客様に提供できるかというところが、これからの調剤薬局の「差」になって行くんじゃないかな。

僕は以前、病院で薬剤師をしていたけど、当然集客は薬剤師がするものではなかった。それは調剤薬局も同じかもしれないけど、今後は薬剤師も集客に目を向け、患者さんに選んでもらうという役割も果たしていかなきゃいけない。個の力の向上やお薬に対する知識、患者さんとのコミュニケーションとか、様々なことに対して目を向ける必要があるかと。

患者さんは、薬を求めて薬局に来るのだろうけど、服薬指導だけでなく、それに付随する情報や知識もしっかり提供しなければいけない。患者さんの生活も含めたいろんなシーンで薬剤師が役立てれば良いと思っている。患者さんに寄り添った医療サービスの提供、薬と処方せんの交換だけじゃなくて、個の薬剤師にどれだけファンを作れるか。

その中で雄飛堂は、本部スタッフ含め、薬剤師の個人個人が自分で何かをしようとか、新しいことにチャレンジしようとするマインドが醸成され始めている状況。新しいことをしようとするといろんな障害があったり、試行錯誤の中でもがいている状況かと思うけど、着実に歩みを進めていると思う。

これからの薬局作りについてはどのように考えていますか?

僕は10年前に雄飛堂に入って、グループとして現在43店舗を出店しているけど、今後は、店舗数も大事だけど、薬剤師と患者さん・お客様が個と個で繋がれて、この店にまた来ようとか、この店が好きだと言って頂けるような、より「質」を意識した薬局作り・サービス提供に注力したいと思っている。

この10年で祐一さんが行ったことは、まず店舗の外観や内装の構造を変えて、患者さん・お客さんが来やすい環境を作ったことだよね。その次に、監査システムや医療機器の導入で薬剤師・医療事務が働きやすく、安全にお薬が提供できる仕組みを作った。これからは、薬剤師が調剤室から出て行って、治療に対するサポートだけじゃなくて、生活の中で存在感を強めていけるような仕組みづくりが必要。

薬剤師としては、患者さん・お客様に薬の話を正しくしなければならないという使命感、義務、責任があり、それに集中すると思うんだけども、一方で患者さん・お客様には1日の生活のなかで様々なシーンやニーズが絶えず発生していて、お薬のことはほんの一部。そういったシーンやニーズに対して、我々がもっと寄り添ったり、サポートできるようなツールやサービスの提供、店舗づくりをどんどん進めていきたい。

それに向けてどのような体制を作っているのか?

マーチャンダイジングに特化した専門の部門を立ち上げた。薬局において調剤サービスが一番重要であることは変わらないけど、それ以外に健康食品やサプリメント、オーガニックコスメなどを扱い、それをツールとすることで患者さん・お客様とコミュニケーションをとり、生活シーンにおける薬剤師の役割をより高められるような薬局作りとその質を高めていきたい。闇雲に出店するというよりは、既存の調剤薬局を我々が目指してるような新しいスタイルの店舗に変えていき、今まで来て頂いている患者さん・お客様にも新しい取り組みとして色々と提供していきたいね。

その地域の人たちの特性にあった形でモデルチェンジ。欲しいものが手に入るような店舗に変えていきたいね。そして、在宅医療かな。

うん。すごく求められているところ。

雄飛堂では在宅にあまりスポットが当てられていなかった3年前に在宅事業部を立ち上げたんだけど、今はまだ各調剤薬局の店舗だけでは成り立たないので「在宅センター」に人や設備の機能を集めて、そこから在宅専門の薬剤師が患者さんのところに行ったり、施設とのコンタクトを増やしている状況。

在宅は、医療費の観点からも求められているだけじゃなくて、患者さんのお宅にいって薬剤師が専門知識を使ってお薬の管理だけでなく、生活の一部を支えさせていただけることは薬剤師のやりがいにとってもいいよね。

調剤薬局に足を運んで下さる患者さんは比較的健康に近い人。在宅の患者さんは入院しているときもあれば、家で治療を受けているときもあったりと、シビアな状態な方が多い。そのような方と接することで、薬剤師も医療に対してもっと真面目に取り組む必要性や自分の力不足を感じるシーンがあると思う。薬剤師として大きく成長できる場になると思うので、調剤薬局だけにとどまらず在宅も薬剤師の立派な仕事として雄飛堂でも取り組んでいきたいなと考えてる。

雄飛堂には、日本在宅薬学会という在宅に特化した学会のエヴァンジェリストもいる。彼らによる研修にも力を入れていて、まだまだできないけど、患者さんのお宅に行ってバイタルサインとったりしてそれを医師や看護師さんにフィードバックできるよう医療連携、チームの中で薬剤師が活躍できるようになれば良いなと思っている。

雄飛堂に求める人物像とは?

スキルとか知識があることに越したことはないけれども一番は笑顔。自然と笑顔が出せる人、出せなければ笑顔を心がけていくという気持ちのある人が良いですね。

そして、何事に対しても諦めない人かな。目標を持って行動、目標を持てる人、まずは雄飛堂の向かっている方向に対して共感して走っていける人。

一番のベースは笑顔で、そこに薬剤師としての知識やスキルが乗り、その2つの土台を持った上で、薬局は単に処方せんと薬を交換するだけでなく、もっとオープンで普段使いできるような、地域の人たちが来たいと思う薬局づくりを考えられる方と仕事をしたい。在宅にもどんどん挑戦して欲しいし。

入社を考えている方と話をする機会が多いのですが、何かオリジナリティの高い薬局を作るとしたらどのような店舗かと考えた時に、カフェを併設した薬局とかどうかと思ってたら、実際に雄飛堂がそれをやっていたと言ってくれた方や、在宅で力をさらにつけていきたいんですという薬剤師さんも多くて、そういった方たちの夢とか想いが叶うような会社にし、どんどんチャレンジできる「場」を提供できればなと思います。

前向きなチャレンジはいくらでも応援するし、それで失敗しても全部責任とってあげるよ。くらいの勢いでね。

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