ハロウィンには少し早いですが・・・
10月31日と言えば、ハロウィンですよね。
今では、季節のイベントとして楽しんでいる事が多いですが、もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事で、古代ケルトで行われていたお祭りにその起源があると言われています。
ケルトとは、地域独自のケルト語、芸術、歴史、音楽、舞踊、文学といった文化的特性が今も残る領域を指す名称で、地域で言うとアイルランド・ウェールズ・ブルターニュ・スコットランド・コーンウォール・マン島の6地域がそれにあたるようです。
古代ケルトでは11月1日に暦がかわるため、年がかわる10月31日の夜に、祖先の霊ばかりでなく、悪霊や魔女がやって来て災いをもたらすと信じられており、身を守るために仮面をかぶり、火をたいて霊を呼び戻したり、悪霊を追い払うようになったと言う事です。
やがてこれが移民とともにアメリカに伝わりましたが、この祭を子どもが大変怖がったため、子どもも楽しめる行事に変化していきました。現代では特にアメリカで民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっていて、カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりするイベントに変わったと言われています。
雄飛堂の店舗でも、季節のイベントとして店舗入り口や店内を飾っています。


季節が変わって寒くなってきますので、体調管理に気をつけてください
(K)
おかげ様でオープンして1ヶ月(^^)
おかげ様で雄飛堂薬局LaLa赤羽店がオープンして、どうにかこうにか1ヶ月が経ちました。

オープン当初より多くの患者様、お客様にご来店いただきまして誠にありがとうございます。
1ヶ月が経ち、ようやくバタバタ感?も無くなってきたところで、改めて店舗の紹介をさせていただきます。
雄飛堂LaLa赤羽店では、調雄飛堂薬局グループとして初めての試みをいくつか行っております。
①管理栄養士が常駐しています!
店舗には、管理栄養士が常駐していますので、栄養相談などお気軽にどうぞ(^^)
②厳選されたオーガニック商品!
ハーブティー、アロマ商品、歯磨き粉などなどの厳選されたオーガニック商品を販売しております。

③健康チェックが出来る!
血圧計はもちろんのこと、体組成計や血糖測定機(一部有料)も設置しています。

もちろん処方箋による調剤は、他の雄飛堂薬局と同様にどこの医療機関の処方箋でも応需いたしますが、栄養相談、健康チェック、オーガニック商品のお買い求めなどは、調剤とは別にお受けいたしますので、処方箋をお持ちでない方でもお気軽にご来店いただければと思っております。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
(K)
雄飛堂薬局LaLA赤羽店
東京都北区赤羽2-16-3(赤羽駅北改札東口徒歩1分 赤羽lalaガーデン入口)
LaLa地図
秋と食欲
今週のフェイスブックページで食欲の秋と漢方薬の投稿をしました。
誰でもが秋になると食欲が出るわけではなく、個人差がとても大きな話ではありますが、巷では「食欲の秋」なんて言いますよね。
どうして秋になると食欲が出るのでしょう?
キチンとしたデータがあるわけではありませんので、あくまで参考としてとらえてください。
①基礎代謝
先ずは良く言われている気温の低下による基礎代謝の変化です。
気温が下がると、体温を保持する為に体の熱を産生する能力が高まり、基礎代謝を上げると言われています。夏は気温が高いので、体内で熱を産生しなくても体温の保持が出来るのですが、夏に低下した基礎代謝が秋から冬にかけて上昇すると言われています。
基礎代謝が上がれば、それだけエネルギーを多く使ってしまうため、その分を補給しようとお腹がすいて食欲が増すと言うわけです。
最近では、エアコン等空調機能が発達しているので、季節変化による基礎代謝への影響はほとんど考慮しなくても良いのではないかとも言われているようです。
②日照時間の変化
夏から秋になると、日照時間が減少して明るさが低下しますが、精神の安定化を保つ作用のある脳内の神経伝達物質であり、食欲の調整にも深く関わっている「セロトニン」という物質は、日光にあたった時間によって分泌量が調整されることがわかってきています。
日照時間が減る事によって日を浴びることが少くなる秋には、夏に比べセロトニン分泌量は減少してしまうという理論です。
日光にあたる以外に、このセロトニン分泌量を増やす方法は、睡眠が良くいわれますが、それ以外にも糖質・乳製品・肉類の摂取などによっても分泌量を増やせると言われています。
秋になると食欲が増すのは、たくさん食べたり眠ったりすることでセロトニンを増やし、精神の安定を保とうとするからではないかと言われています。
単純に「夏バテ気味で低下していた食欲が、涼しくなって回復するため」「秋は美味しくなる旬の物が多いので、食べたくなるのは自然なこと」 「食べ物が捕れなくなる冬に向けて秋のうちに食べて身体に蓄えておくという、生き物の自然の摂理」 など、とにかく「食欲の秋」の出所を探ろうとするといろいろな話があり、「ナルホド、そうかもしれない」と、納得のいく説がたくさんあります。
秋になり食欲が増すのはは、このような様々な要因が影響しあって「食欲の秋」へとつながっているのだと思います。
食べて元気になるのは良いですが、食べ過ぎに無いように注意しましょう(^^)
(K)

坐薬の話
これからの季節は、ウイルス性の胃腸炎などが流行する時期になり、病院を受診すると吐き気止めの坐薬と熱を下げる作用のある坐薬が一緒に処方される事も少なくないですよね。
よく処方される坐薬の例で、ナウゼリン坐薬とアンヒバ(アルピニー)坐薬があります。
両方とも使いたい時に、皆さんはどちらを先に使いますか?
実は、順番が違うとお薬の効果が充分に発揮できない事があるんです。
ナウゼリン坐薬は水溶性の基剤で作られており、アンヒバ坐薬は油脂性の基剤で作られています。
ナウゼリンの主薬であるドンペリドンは、脂溶性の薬剤なので、アンヒバを先に使ってしまうと、直腸の中にアンヒバの基剤が残っていることがあり、その基剤にドンペリドンが吸着されてしまい、お薬の効果が減弱してしまう(お薬の効果が出る血中濃度に届かない)可能性があります。
なので、医師から特別な指示が無い場合には、ナウゼリンの坐薬を先に使い、その後(30分~60分くらい)にアンヒバの坐薬を使う方がお薬の効果がより発揮できると考えられます。
代表的な水溶性基剤の坐薬:ナウゼリン、ダイアップ、エスクレなど
代表的な油脂性基材の坐薬:アンヒバ、アルピニー、ワコビタールなど
また、良くあるのが入れたばかりの坐薬が出てきてしまった場合です。
坐薬を使用する前は、なるべく排便を済ませてから使用するのは当然ですが、冷蔵庫から出したばかりの冷たい坐薬を使うと、腸が刺激され便意を催すことがよくあります。
使用する時は冷蔵庫から出して、少し時間を置いてから使うと良いと思います。
坐薬を入れて5分くらいで出てしまった場合、溶けかけていても形が崩れていなかったら再度入れなおしてOKです。
溶けて形が崩れてしまっている場合には、どれくらい薬が吸収されたかの判断が難しいので、しばらく様子を見て、必要であれば再度使うようにしてください。
坐薬の効果がどれくらいで発現し、どれくらいで消失するかで次の坐薬を入れるかどうかが変わってきます。
個人差があるので、必ずしも正確ではありませんが、アンヒバやダイアップは効果が出てくるまでには約30分程度。
ナウゼリンは約1時間程度というデータもあるようです。参考にして頂ければと思います。
どうしたら・・・と思ったら薬剤師にご相談ください。
(K)

iPS細胞の研究は薬の分野でも
iPS細胞と言えば、再生医療の話題が注目を集めていますよね
再生医療とは、iPS細胞から作った細胞や組織を移植して、病気やけがで失ってしまった機能を回復することを目標とする研究です。
つい先日も「滲出型加齢黄斑変性」という目の病気に対して第1症例目の手術が行われ、iPS細胞を使った再生医療がまた1歩前に進みました。
iPS細胞の研究には様々な応用研究があり、再生医療だけでなく、治療に使う「薬」の研究にも応用されています。
現状、1つの薬の開発するためには、気の遠くなるような多くの時間と費用がかかります。
莫大な時間や費用ををかけてせっかく研究開発された薬でも、動物実験では良い結果が出ても、人間で良い結果が出るとは限りません。
臨床試験(治験)の段階で思わぬ副作用が出てしまい、製品にする事が出来なくなってしまう薬も少なくありません。
特に患者さんの少ない難病と言われている分野では、その薬の研究が進みにくい状況にあるようです。
iPS細胞の薬への応用は、このような困難を解決するヒントになると期待されています。
例えば、病気に罹患されている患者さんの細胞からiPS細胞を作り、病気の原因になっている組織や細胞を試験管の中で再現させて、薬の研究を様々な角度から進める事によって、有望な薬の候補を細胞レベルで絞り込む事ができると期待されています。
このような研究が進めば、薬の開発に必要だった膨大な時間と費用の節約はもちろん、既に発売されている既存の薬に対する新たな効果も見いだせる可能性があるようです。
(K)

C型肝炎に新しいタイプの治療薬
まだ来年の予定ですが、C型肝炎の新しいタイプの治療薬が登場するようです。
治療薬の名前は「ソホスブビル」です。
薬の販売の承認を受ける為に行う臨床試験(治験)では、インターフェロンを使う標準治療より効果が高く、重い副作用も少ないようで、治療が困難だった患者さんにも選択肢が広がる可能性が出て来るかもしれません。
C型肝炎は、セロタイプ1型(ジェノタイプの1a、1bに相当)とセロタイプ2型(ジェノタイプの2a、2bに相当)の2種類に分類されます。
現在の日本では、1型が約70%で2型が残りの約30%と言われています。
今回のソホスブビルは、2型のC型肝炎ウイルスの感染者用として、厚生労働省に承認申請され、来春にも認められる見込みなりました。また1型の感染者に対しても、別のタイプの薬と組み合わせて使う方法の治験が終了し、こちらも年内に承認申請される予定のようです。
まだ治験の段階ではありますが、インターフェロン治療が困難だった患者さんも含めて、今のところは良い結果が出ているようです。
副作用についても鼻や喉の炎症、頭痛、だるさなどで、重症例は無かったようです。
高齢な方や肝硬変の患者さんなど、インターフェロンなどの治療薬で副作用が出てしまったような例でも治療可能になるのではないかと期待されています。
まだまだ課題も少なくは無いようで、1型の場合には、ウイルスのたんぱく質を攻撃するタイプのお薬を併用しますが、その併用するお薬には耐性ウイルスを持っている患者さんも少なくありません。
また、この組み合わせとは別のタイプのお薬との併用も今後の課題になっているようです。
また新しい情報が入りましたら投稿したいと思います。
(K)

デング熱
デング熱とは?
デングウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属)のというウイルスのによる感染症で、ヒトスジシマカやネッタイシマカ(日本にはあまりいないようです)を介して感染して発症する急性の熱性疾患のことです。
人から人への感染は無いと言われています。
症状は、高熱・筋肉痛や関節痛・皮膚の発疹などで、初期症状は風邪やインフルエンザや風疹などに似ています。
蚊に刺されてから発症するまでの潜伏機関は2〜15日程度ですが、多くは1週間以内に発症するようです。蚊に刺されて感染しても50%位は発症しないとも言われているようです。
特効薬はありませんので、症状を抑える為の対症療法が中心になります。
発症しても約1週間程度で回復することがほとんどですが、ごく稀にデング出血熱を引き起こすことがあり、適切な治療を行わない場合には、致死率が10〜20%とも言われています。
感染の原因となる蚊ですが、日本にも多く分布しているヒトスジシマカは、人間も動物も吸血しますが、日本にはあまりいないとされているネッタイシマカは、人間の血しか吸わないんだそうで、このネッタイシマカはヒトスジシマカの何倍もウイルスの伝達能力が高いと言われているようです。
このネッタイシマカが日本に侵入してしまうと、さらなる大きな流行の可能性もあるとのことです。
予防法は‥
蚊に刺されないことが最大の予防になります。
水たまりなどのかの発生源を無くし、虫除けなどを使用することも必要ですが、体の抵抗力を落とさないようにすることも大切です。
夏の疲れが出てくる季節ではありますが、夜更かしや深酒をせずに充分な睡眠と栄養をとって自らの抵抗力が落ちないように心がけましょう。
(k)
(参考)
厚生労働省 デング熱に関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever_qa.html
今日は何の日?
今週のFacebookで山岳診療所のお話を投稿させて頂きました。
その続きというわけではない(^^;;のですが、今日は富士山測候所記念日です。
1895年(明治28年)に、気象研究社の野中到(のなか いたる)氏が「日本で一番高い富士山頂の気温や風を調べれば天気予報が格段に進歩する」と考え、自費で小屋(測候所)を建築し、富士山頂での初の気象観測を行った日とされています。
気象庁により正式な「富士山測候所」が建設されたのは、これから37年も後のことなんです。
富士山レーダーなどは、1999年に既に廃止されていますが、今でも大陸からの環境汚染や永久凍土などの研究が続けられているそうです。
(K)

睡眠不足になっていませんか?
「睡眠不足症候群」という言葉をご存知ですか?
慢性的に睡眠が不足しているのに、そのことに本人が気づかず、およそ3か月以上も深刻な眠気などに悩んでいる状態の事をいいます。
主な症状は夜間の睡眠不足とそれによる昼間の強い眠気なのですが、睡眠不足を自覚していない場合には、寝つきが悪いなどの不眠症状を訴える事もあるようです。
時間に余裕がある週末や休暇の時には、普段より長い時間眠って自然に目覚める事が出来ます。
睡眠不足のため、脳の働きが低下してしまい、強い疲労感や倦怠感、無気力、意欲低下、落ち着きのなさ、注意力散漫、協調性の欠如、攻撃性の高まりなどが見られる事があります。
この睡眠不足症候群は大きく3つのタイプに分けられます。
①多忙タイプ
仕事や勉強のために睡眠時間を削らざるを得ない人に多く、働き盛りの労働者や受験生に多く見られます。最近では、子どもを育てながら外で働いている既婚女性にも増えてきました。
性格的には、完ぺき主義や几帳面といったことの影響もあるようです。
②夜更かしタイプ
夜更かしをして眠ろうとしない人たちです。このタイプはさらに、「睡眠時間=無駄な時間」と思っていて、テレビやインターネット、メール、ゲームなどをするために睡眠時間を削る「睡眠時間節約派」と、家族が起きているからなんとなく眠らないという「覚醒時間浪費派」に分かれます。
③長時間睡眠タイプ
1日の睡眠時間が10時間以上必要な「長時間睡眠者」や、日常的に必要な睡眠時間が8~10時間の「長時間睡眠傾向者」は、日本での平均睡眠時間である7時間20分眠っても睡眠不足となります。
この時期になぜこの話題かと言いますと、夏休み中はついつい子供の夜更かしや朝寝坊に甘くなりがちですよね。
そろそろ夏休みも終盤を迎え、学校が始まっても夜更かしが習慣になってしまい、それがきっかけで「睡眠不足症候群」になってしまうケースが見られるようです。
タイプ分けをするのであれば、②の夜更かしタイプですかね。
お子さんの場合は、ぼんやりする、勉強が手に付かない、イライラするなど、様子が急に変わっるような事があったら要注意のようです。
これを防ぐには、30分~1時間早く寝かせ、朝食を食べさせるなど、できることを一つでも見つけて睡眠時間を8時間以上は取るようにさせることが重要と言われてます。
もうすぐ新学期が始まります。(既に始まっていたらスイマセン)元気に学校へ通うためにも、今の内に睡眠時間をチェックしてみてはいかがでしょうか。
(K)

クラスAコンベンション2014
9月7日(日)に開催されるクラスAコンベンション2014(六本木アカデミーヒルズ)で、フェイスブックを利用した「教えて!薬剤師さん」の取り組みについて発表する事になりました。パチパチ(^^)
このクラスAコンベンションは、今年で2回目の開催になるようですが、調剤薬局の関係者や学生さんなど総勢250名が集まるコンベンションです。
テーマは「愛される薬局Smart Pharmacistを目指して」とあり、薬局から地域へ活動の幅を拡げて地域の健康応援援活動を行っている薬局の発表、ランチタイムの懇親会、ポスター展示が行われます。
その薬局の発表とポスター展示で、「教えて!薬剤師さん」の約3年に亘る活動報告等をさせていただくことになりました。
ご興味のある方は是非・・・と申したいのですが、大盛況のようで既に満席の状態で残念がら当日の空席は無いようです。
なのでまだ少し先になりますが、発表の様子は、このブログもしくはフェイスブックで報告させていただきたいと思います。
お楽しみに!
(K)