今年もお付き合いいただきまして、ありがとうございました!

今年は、「毎週ブログを更新しよう」という目標を掲げて、ほぼ?毎週末にFacebookページと連動して更新をしてまいりました。皆さんいかがでしたでしょうか?

お薬のお話では、ジェネリックやアビガン錠の話題などを取り上げました。
そして、4月には医療法の改正があり、お薬代や診療報酬が変わりました。
窓口でお支払いされる保険一部負担金にも変更があった方も少なくないと思います。
さらに、ips細胞の話題(STAP細胞は残念でしたね)や医薬品のネット販売、デング熱やエボラ出血熱などの感染症の話題、ポイント制やサプリメントの話題など様々な話題を投稿させていただきました。

来年も、薬局で務めている薬剤師の視点で、旬な話題を取り上げていきたいと思っています。
少し早いかもしれませんが、皆さまよいお年をお迎えくださいませ(^^)
そして、来年もどうぞ宜しくお願いいたします。

最後に、インフルエンザが大変流行しています。特に帰省などで人混みを避けられない方は、マスクで予防し、うがい・手洗いを忘れずにしっかり励行しましょう。
(K)

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ちょっと感性を磨いてきました(^ ^)

先週の日曜日に、クラスA(http://www.i-classa.com)主催の講演会に参加してきました。
講演の講師は、旭酒造株式会社の桜井社長です。旭酒造さんは、日本酒の「獺祭」を造っているメーカーさんと言えば、聞き覚えがある方も少なくないと思います。
山口の過疎地にある酒造メーカーさんが、今や最も手に入りにくい日本酒の1つとされている「獺祭」をどの様に育て上げたのか。その常識にとらわれない発想と行動力、そして新しい発想の中にも伝統を大切にしたお酒造りへの情熱をご講演いただきました。
とても楽しいお話で、新しい「気付き」の勉強になりました。

そして‥
ご講演の後は、なんとそのなかなか手に入りにくい「獺祭」と中華料理のコラボランチ!
日本酒と中華料理はあまり合わせることがないと思います。ここでも新しい「気付き」をいただきました(^-^)
(K)

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飲む前に食べる!

12月も中旬になり、忘年会の季節になりましたね。連日のように宴会の予定が入っている方も少なくないと思います。
飲み過ぎには注意したいところですが、飲まないわけにも‥という方にオススメのグミを紹介します。

このグミは、アルコールの分解能力が高いクルクミンという成分(ウコンの主成分)を含んでいます。通常、このクルクミンという成分は、なかなか吸収されにくいのですが、このグミに含まれているクルクミンは、それを微細化して吸収しやすい状態にしてあります。吸収率が、通常のクルクミンの27倍になっているようです。

お酒を飲まれた後よりも、飲む前に食べると、その効果の程をより感じられると思います。
二日酔いの予防に一度お試しになってみてください。

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ウコンと聞くと苦そうですが、とっても美味しいマンゴー味です。3粒入で500円(税込)にて雄飛堂グループの薬局で取り扱っています!

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遅延型フードアレルギー検査って?

「遅延型フードアレルギー検査」という検査をご存知ですか?
最近、ちょっと話題になっているようで、アンチエイジング・美容・慢性疲労などの原因になっているのではないかと思われる食品について、食後数時間から数週間以上経ってから現れるアレルギー反応を調べるようです。様々な症状の原因が食品にないかどうかを検査をします。

一般的に食物アレルギーの血液検査は食物特異的IgEというのを調べますが、この検査は96項目の食物特異的IgGを調べています。この検査は、アメリカの検査会社が独占的に行っている自費の検査のようで、健康保険が使えませんので非常に高額です。

美容やアンチエイジングなどを目的とした検査であれば、自費でもありますのでその選択は自由で良いと思いますが、この検査を子供の食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の診断に持ち込むケースが一部にみられるようです。
これについては、学会からも注意喚起が出ています。
http://www.foodallergy.jp/

時には症状の原因ではない食品まで除去となり、それが多品目に及ぶ場合にはは健康被害を招くリスクもあるようです。
注意したいですね。
(K)

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え〜っ!それはないよ〜

YAHOO!JAPANから2015年4月までに提供を終了するアプリ/サービスが発表されました。
その中に「お薬手帳」のアプリが入っており、他のアプリと一緒に4月15日をもってサービスを終了することが分かりました。
http://pr.yahoo.co.jp/release/2014/11/11a/

このお薬手帳は、2013年6月から開始されたiOS対応のアプリで、以下の様な機能があります。
1 期限切れアラート機能
2 長くて難しい薬名もかんたん入力(薬局からもらったお薬情報のQRコード読み取りにも対応)
3 お薬の写真登録で間違い防止
4 服薬履歴はカレンダーで確認
5 飲み忘れ防止アラート機能
6 服用完了チェック
7 かぞく全員のお薬を管理

この「お薬手帳」については、様々なご意見が有りますが、国が掲げる「どこでもMY病院」構想(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/iryoujyouhou/dai1/siryou5_1.pdf)の中でも、患者さんの服薬履歴を管理することが、重複投薬や相互作用の防止に寄与し、医療安全の向上に効果があるとされており、その手段の1つとして「電子版お薬手帳」が挙げられています。厚生労働省でも「2015年度までに、全国の薬局の30%でお薬手帳の電子的情報の提供を可能にするという目標値を持って推進する」などと言われていました。

今回の出来事は、国の方針に対して‥という事も勿論ありますが、私がもっと気になったのは、預かっているデータ(個人情報)はどうなってしまうのだろう?という事です。紙であれば、破棄の方法がいくつも考えられますが、サーバーで管理された個人情報などはどうなるのでしょう?
こうなってくると、確かにパソコンやスマホなどで管理できる「電子お薬手帳」は便利ですが、自分で管理できる「紙のお薬手帳」も必要だと思います。電子か紙のどちらか一方では無く、どちらも使えるようにして、利用者が自由に選べるようにすれば良いと思うのですが‥
(K)

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サプリメントにも意外な副作用が時々・・・

先週(11/11)、フェイスブックではトクホについて投稿いたしました。
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ブログではサプリのお話しを少し・・・疲労回復やダイエットなどで、最近話題になっているサプリメントにα-リポ酸がありますよね。

このα-リポ酸は、私たちの体の中にある細胞のひとつであるミトコンドリアというところにあり、人間がエネルギーを作るときに必要な「補酵素」と言われる物のひとつと言われています。もともと身体の中に存在する成分であり、身体がしっかり働くために不可欠な栄養素のひとつです。

このα-リポ酸は、エネルギーが作られる「クエン酸サイクル」(TCAサイクル)の中で働き、食事から摂った糖質や疲労の原因物質である乳酸、体脂肪などを分解してエネルギーに変換させる作用があり、その結果ブドウ糖などの消費率をUPさせることから、ダイエットに良いとも言われています。

ところが、このサプリメントを服用していた方の中に「インスリン自己免疫症候群」と言われる症状が出てしまった症例があります。
症状としては、動悸・冷感・ふるえなどで、血糖値に関係する薬を服用していなくても低血糖状態のような症状を発症するのが特徴です。
それほど症例数が多い病気ではありませんし、誰にでも起こる訳ではなく、HLA型DR4という遺伝子を持っている人がチオール基(-SH基)を含む薬剤を服用すると、発症するリスクが高くなるとされています。日本人では6~8%ではないかとされているようです。
実は、α-リポ酸そのものは構造上にチオール基(-SH基)を持っていませんが、口から摂取した後、体内で一部還元されてチオール基を持つジヒドロリポ酸という物質に変化すると言われています。

過度に心配しすぎる必要はありませんが、血糖値のお薬を服用しているわけでもないのに、低血糖症状で万が一病院を受診する時などは、「○○というサプリメントをいつも飲んでいます」伝えておくと良いかもしれません。
(K)

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アビガン錠がエボラ出血熱の治療薬として承認される?

先月、エボラ出血熱のワクチンについて投稿した時に、アビガン錠という抗ウイルス薬について少し触れました。
投稿した時点では、インフルエンザの治療薬としての承認は降りていましたが、エボラ出血熱の治療薬としては、まだ承認されていませんでした。
つい先日、そのアビガン錠が、エボラ出血熱の治療薬として国際的に承認される可能性があるとの見通しを、製造元である富士フィルムフォールディングが発表しました。

このアビガン錠は、エボラ熱の治療薬としての承認を受けるため、フランスとギニアの両政府が共同で、11月中旬から、ギニアの患者60人による臨床試験(治験)に入るようです。治験の結果は12月末にも出て、結果にもよりますが、その後1カ月程度で医薬品の承認を受ける見通しだと言うことです。
これまでに、未承認薬ではありますが、フランス、スペイン、ノルウェー、ドイツの4カ国で4人の患者に投与されており、全員の症状の回復が報告されているそうです。
富士フイルムによると、同社にアビガン錠は2万人分の在庫があり、30万人分の原料を確保しているとの事。

治験の結果が良いことを祈るばかりです。(k)

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医療技術や薬の進歩

今日11月8日はレントゲンの日です。

ドイツの物理学者であるヴィルヘルム・レントゲン博士がエックス線を発見したのが1895年(明治28年)11月8日であり、今から117年ほど前の事です。
レントゲン博士が発見したのがエックス線と言う事なので、「レントゲン」と「エックス線」は全く同じ意味です。
レントゲン博士は、目に見えない不思議な光線という意味から「X線」と名付けたそうです。
なので、どちらかと言えば「エックス線」と言う呼び方の方が正しいのかもしれません。
エックス線は、光や電波と同じ電磁波の一種です。
エックス線が人体を透過(通過)する性質を利用して、様々な治療に役立てているのがエックス線検査です。
エックス線検査には、その写真を撮る為の「エックス線撮影」、人体を透過しているエックス線をテレビなどで観察しながら検査する「エックス線透視」、人体の周囲から透過させたエックス線をコンピュータ処理して断面画像にする「エックス線CT検査」などの種類があります。
医療現場で使われるエックス線検査は、検査を希望する人や検査の必要な人に対して、医師や歯科医師がその人に最適で必要最小限の検査内容であると判断して行われるものです。
検査をする時には、安全で正確な検査が行えるように、医師・歯科医師だけではなく診療放射線技師医師という専門家の技師さんが従事している事もあります。

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なんで歯医者さんのレントゲン写真かと言うと・・・今日は「いい歯の日」(11.8)でもあるからです(^^)

11月5日の「教えて!薬剤師さん」のフェイスブックページ(https://www.facebook.com/yakkyoku)でも投稿しましたが、アオカビからペニシリンが発見されたのが1928年ですから、本当にこの100年前後で医療はものすごい進歩をしている事が分かりますよね。(K)

蚊が媒介する感染症

デング熱につきましては、9月に投稿させていただきました。作日、代々木公園の立ち入り禁止も解除され、少し落ち着いてきたようですが、蚊が媒介する感染症について少し資料がありましたので紹介いたします。

蚊は、世界中には約3,300種類ほどが知られていて、その内日本では約130種類が知られているようです。地球上に現れたのは、なんと1億5,000年前と言われているようで、その頃は爬虫類を吸血していたようですが、鳥類や哺乳類が出現してからはそちらにシフトしたようです。
蚊は大きくハマダラ亜科、ナミカ亜科、オオカ亜科の3つに分けられますが、ハマダラ亜科・ナミカ亜科の多くは吸血性でその一部が感染症を媒介する事があります。オオカ亜科の蚊は吸血しないそうです。

吸血する蚊は、メスだけでオスは吸血しないんだそうです。蚊の常食は、オス・メス共に花の蜜や樹液などですが、メスに限っては、卵を発育させるために必要なタンパク質を得るために吸血するそうです。そして、この吸血と産卵を3〜4回繰り返すみたいです。

蚊によって媒介する感染症には、デング熱・日本脳炎・ウエストナイル熱・チクングニヤ熱・黄熱・マラリア・バンクロフト糸状虫症・マレー糸状虫症などがあるようですが、日本脳炎・デング熱以外は、現在国内感染の報告は無いそうです。
蚊は、吸血する時に血液と一緒に種々の病原体を取り込みます。この病原体が、再吸血時に唾液とともに別の個体に注入されることによって感染します。
感染経路については、鳥→蚊→人(ウエストナイル熱など)、豚→蚊→人(日本脳炎など)、もちろん人→蚊→人などの経路が考えられます。

皆さんご存知のように、蚊は飛びます。なので、成虫の防除はなかなか難しくなってしまいます。よって蚊の防除は水中にいる幼虫(ボウフラ)の段階で防除する事がポイントになります。
・不要な水溜りを無くす
・水溜りが撤去できない場合には、定期的な清掃、水の交換等で対応する
・幼虫の天敵(金魚やメダカなど)を利用する
などがポイントになるようです。
(K)

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エボラ出血熱のワクチン情報

現在、世界中を震撼させているエボラ出血熱ですが、世界保健機構(WHO)からワクチンについての情報が示されました。
会見によりますと、開発中の感染を防ぐためのワクチンは、2015年6月末までには数十万人分、2015年の年末までには数百万人分が製造される見通しのようです。
開発が進んでいる2社の製薬メーカーのワクチンについて、臨床試験の結果が早ければ今年の12月にも出るようで、その結果によって、先ずは医療従事者に摂取して効果を確認する予定のようです。
一般の方を対象にした大規模なワクチン接種に関しては、今のところ未定のようですが、WHOでは「2015年6月より前は無い」との見方を示しています。

国内に目を向けてみると、厚生労働省が専門家会議を開催し、国内での感染者が出た場合には、医師の判断で未承認の治療薬を投与出来る事を認める方針が決まったようです。
但し、服用に関しては、有効性が確認されていないことなどを患者さんに説明して、同意を得る事が前提条件になります。
薬に関しては、「アビガン」(ファビピラビル)を主に想定しているようです。

この「アビガン錠」ですが、元々はインフルエンザウイルスの感染を防ぐために開発された薬剤で、既に発売されている抗インフルエンザ薬とは異なった作用を持っています。
現在、製造承認はおりていますが、他の抗ウイルス剤のようには使用することができず、全国的・世界的な大流行(パンデミック)が発生した時用の治療薬として政府が管理しています。理由は、人で行う臨床試験の前に実施した、動物による安全性試験で、重篤な副作用の可能性が認められたためと言われています。

何とかこれ以上の感染拡大を防ぎたいところです。
また新しい情報が入りましたら投稿したいと思います。
(K)

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