脱法ハーブと救急搬送
以前、脱法ハーブの恐ろしさについて取り上げましたが、その後も違法使用が後を絶ちません。
幻覚や興奮等様々な症状により、救急搬送されるケースが増えているそうです。
そんな中、救急医の以下コメントが印象的でした。
「我々は尊い命を救うという使命感で、苛酷な環境の中で日々戦っています。
搬送された理由が脱法ハーブの違法使用だということがわかると、強い憤りと脱力感に襲われます。」
救急医や救急指定病院の不足感がある昨今、患者のたらい回しにより患者が死亡したという記事を良く目にします。
脱法ハーブの使用で救急搬送されれば、本来助かる患者が亡くなるリスクも高まる訳で、大きな憤りを感じます。
脱法ハーブの取り締まりを厳しくするのは当然ですが、同時に学校教育の早い段階から、自らの身に及ぼす危険性だけでなく他人へ大きな損害を与えるリスクがあることも教育していく必要があると感じています。 <担当者A>
レセプト作業(今と昔?)
FBで冷蔵庫の温度計や滅菌したシロップ瓶などの紹介をさせていただいております。
薬局の調剤業務もすごく効率化されてきているのですが、薬局業務の中で何より大きく変化したのは、レセプト(保険請求業務)作業ではないかと思います。
国民皆保険の日本では、医療機関を受診する際の多くが保険診療です。
風邪や怪我で病院を受診すると、保険証の負担割合で医療費の1割~3割の負担金を窓口で支払います。
では残りの医療費(9割~7割)はどうなるのでしょうか?
この部分は、皆さんが何らかの形で収めている健康保険料から支払われます。簡単に言うとこの9割~7割部分(患者さんの負担分以外の部分)の請求業務をレセプトと言います。
昔は(といっても20年ほど前ですが)、請求用の紙を打ち出して(←項目ごとに色が違っていましたね~)、それを束にして支払基金というところへ運んでいました。
この打ち出し作業とその後の点検作業が大変で、打ち出す機械は紙詰まりをするし、点検作業はほとんど手作業(目作業?)で行われていたので、レセプト残業というのが結構普通にしかもタップリありました。
それが今では・・・データーをPC内でまとめて点検作業をし、インターネット回線でたちまち請求出来ます。もちろん最終チェックは「人」がしますが、時間的には1/10位になっているのではないでしょうか。
ほとんどレセプト残業というのは無くなりました。
その分レセプト作業が終わって、「さぁ1ヶ月が終わったぞ」という達成感も大分薄くなってしまいましたが・・・
(K)

タバコと言えば・・・
フェイスブックで誤飲事故で、タバコの誤飲が多いと掲載しましたが、やはりタバコと言って私が心配になるのはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。
今までの喫煙期間と喫煙年数から計算する「喫煙指数」というものがあります。
http://www.med.or.jp/forest/check/copd/02.html
喫煙経験のある方は計算してみてください。
私の場合、禁煙して10年近く経ちますが、何かの拍子に息切れすると「COPD」が頭をよぎります。
COPDは、インフルエンザや肺炎などでも急性増悪することがあるようです。
インフルエンザが流行時期に入りましたので、罹患しないように手洗いうがいを忘れずに!
(K)

難しい名前
FBの「教えて!薬剤師さん」で軟膏練り機をご紹介しました。
軟膏を使う疾患と言えば、皮膚科の疾患が多いと思いますが、この正式名称が意外と難しいんです。
例えば・・・
通称「ニキビ」と言われている疾患の正式名称は、「尋常性痤瘡」(じんじょうせいざそう)と言います。
通称「とびひ」の正式名称は、「伝染性膿痂疹」(でんせんせいのうかしん)と言います。
何だか舌をかんでしまいそうですよね。
皮膚科の疾患ばかりでなく、「ものもらい」「めばちこ」と言われている眼科領域の疾患のことは、「麦粒腫」(ばくりゅうしゅ)と言われます。
これ以外にもいろいろとありますが、普段何気なく使っている病名には、医学的な正式名称があって、しかも意外と難しい漢字なんですよね。
いざ漢字で・・・と思ってもなかなか書けません^^;)
(K)

ジェネリック医薬品の価格
TVのコマーシャルなどでジェネリック医薬品の宣伝を目にする事も珍しくなくなってきました。
ジェネリック医薬品は、なぜ同じ効果がるのに価格が安いのでしょう?
先発品(いわゆる一般の医薬品)は、その製品が出来るまでに多くの研究開発費と年月がかかっており、それが医薬品の単価にも影響してきます。
ジェネリック医薬品というのは、先発品の研究開発した特許が切れた製品を、ジェネリック医薬品として多くの研究開発費をかけることなく製品にしたものです。
なので、同じ効能効果の医薬品が安い価格で提供できるわけです。
先発品の特許が切れるまでには、約10年程度の時間が必要といわれています。(特許の取り方等により特許が切れるまでの期間等は変わります)その為、ジェネリック医薬品を希望しても、「まだジェネリックは無いんですよ」などという答えが返ってきてしまうことがあります。
また、「先発品より〇割も安いです」などという宣伝文句があるような無いようなですが、実際には保険が適用されますので、患者さんが負担するのは全体の1割から3割分です。なので医薬品が安くなった分がそのまま安くなるかというとそういうわけにはいきません。
例えば、先発品が100円の製品がジェネリック医薬品だと70円になる製品があったとします。
3割負担だと先発品の医薬品の負担分は30円、ジェネリックの場合は21円になり、差額(実際に支払う負担金の差)は9円になります。
実際に今服用されている医薬品のジェネリック医薬品の有無や、負担金の計算はどの調剤薬局でも教えてもらえますので、是非1度聞いてみてください。
(K)
明けましておめでとうございます。
2013年が始まりましたね。
皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は更新回数も少なく、なかなかご期待に沿えませんでしたが、今年はもう少し充実した内容で、もう少し更新回数を増やしたい・・・と思っております(^^;) (K)
