アビガン錠がエボラ出血熱の治療薬として承認される?

先月、エボラ出血熱のワクチンについて投稿した時に、アビガン錠という抗ウイルス薬について少し触れました。
投稿した時点では、インフルエンザの治療薬としての承認は降りていましたが、エボラ出血熱の治療薬としては、まだ承認されていませんでした。
つい先日、そのアビガン錠が、エボラ出血熱の治療薬として国際的に承認される可能性があるとの見通しを、製造元である富士フィルムフォールディングが発表しました。

このアビガン錠は、エボラ熱の治療薬としての承認を受けるため、フランスとギニアの両政府が共同で、11月中旬から、ギニアの患者60人による臨床試験(治験)に入るようです。治験の結果は12月末にも出て、結果にもよりますが、その後1カ月程度で医薬品の承認を受ける見通しだと言うことです。
これまでに、未承認薬ではありますが、フランス、スペイン、ノルウェー、ドイツの4カ国で4人の患者に投与されており、全員の症状の回復が報告されているそうです。
富士フイルムによると、同社にアビガン錠は2万人分の在庫があり、30万人分の原料を確保しているとの事。

治験の結果が良いことを祈るばかりです。(k)

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