ディオバンの問題

高血圧治療薬「ディオバン」(一般名バルサルタン)の臨床研究に関する問題が話題になっていますね。
このディオバン問題は、京都府立医大の松原弘明元教授が患者3,000人を対象とした研究で、「ディオバンが降圧効果だけでなく、他の薬と比べて脳卒中や心臓病を45%減らせる効果がある」という画期的な論文を発表した事に端を発しています。
この論文が、脳卒中や心臓病のリスクを減らす効果があるように、研究データの改ざんやねつ造が行われていました。
大学側も調査を行い、「論文の結論は誤りだった」と認めています。

当然のように、ディオバンを服用している高血圧患者さんの間で不安が広がっており、中には高血圧の治療そのものに疑問を持ち始めた患者さんもいるようです。
これを受け、日本高血圧学会から

・高血圧を放置すると脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが増大する
・降圧治療には様々なものがあり、個々の患者の状態に応じて医師が決定している

そして、「担当の先生とご相談されて、治療を継続されることをお勧めします」と治療の継続を呼びかけています。
販売元のノバルティスファーマ㈱もディオバンの高血圧に対する有効性と安全性は確立しており、問題がないことへの理解を求めています。
確かに、ディオバンの降圧効果そのものが否定されているわけではありませんので、服用を突然中止してしまうのは良くないと思います。
是非、主治医とよく相談していただき、ディオバン服用の有無は別として、降圧治療自体は継続していただきたいと思います。
(K)

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