カフェイン中毒に気を付けましょう

カフェインを多く含んだ眠気防止の薬や清涼飲料によるカフェイン中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡していたことが、日本中毒学会の実態調査でわかりました。
カフェインには興奮作用があるとされ、短時間に大量摂取すると吐き気、心拍数の増加、興奮などの中毒症状が現れることがあります。
症状の有無には個人差が大きいのですが、成人では約1g以上摂取すると症状が出る可能性があると指摘されているようです。

では、何にどのくらいカフェインが含まれているかというと日本食品標準成分表によると・・・
コーヒー      100ml当たり約0.06g 
煎茶        100ml当たり約0.02g 
今流行りの眠気覚ましのドリンクやエナジードリンクと言われている飲料には・・・
強強打破       50ml当たり約0.15g(100ml換算で約0.30g
メガシャキ     100ml当たり約0.10g
モンスターエナジー 355ml当たり約0.14g(100ml換算で約0.04g
レッドブル     185ml当たり約0.08g(100ml換算で約0.04g
また、市販されている眠気防止薬には・・・
トメルミン錠     1錠当たり約0.17g
エスタロンモカ錠   1錠当たり約0.10g  となります。

カフェイン中毒と分かった患者さんは2011年度10人、2012年度5人だったのが、2013年度は24人に急増し、2015年度には37人になっています。眠気防止薬をコーヒーやエナジードリンクで飲んだようなケースもあるようです。

それぞれの製品には、服用方法や1日に飲む量の目安などが記載されているものが多くなっています。
また、ご自身の身体の状態によって、カフェイン中毒の症状が出るカフェインの量は変わってくる可能性があります。
十分に気を付けながら上手に使いましょう(K)
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