欧米型の食事の意外(塩分ランキングの続編)

国立国際医療研究センターや国立がん研究センターなどのチームから発表された情報によりますと、野菜や豆製品、魚などをよく食べる「健康型」の食生活を送っている人は、そうでない人に比べて死亡するリスクが2割低いということが分かりました。そして、肉や乳製品を適度に取る「欧米型」の人も、死亡リスクは1割低くなっているようです。
健康型の食生活が死亡率を下げるとの報告はこれまでもあり、何となくイメージできますが、欧米型食生活にもリスクを下げる事ができるとは少し意外ですよね。

研究チームは、1990年代~2012年の平均約15年間、全国9府県で40〜69歳の男女約8万人を追跡調査したようです。食事に関するアンケートを行い、「健康型」「欧米型」、漬物や魚介が多い「伝統型」の各要素を点数化し、期間中の死亡率との関連を調べたようです。
健康型の点が高いグループは、低いグループに比べ死亡リスクが18%ほど低かったようです。病気別では、心臓病での死亡が25%、脳卒中での死亡リスクは37%低いという結果が出たそうです。
そして、欧米型の点が高いグループでも、死亡リスクが9%、心臓病とがんでの死亡はそれぞれ12%、9%低かったそうです。

欧米型の食事がリスクを下げる理由として、研究チームの溝上哲也・国立国際医療研究センター疫学・予防研究部長は、欧米型は「肉類は多すぎるとリスクを上げる可能性があるが、日本では欧米に比べれば摂取量が少なく、適量。健康に良い効果が報告されているコーヒーや乳製品もよく口にし、塩分摂取は少ない」と分析されているようです。
ちょっと意外な結果ですよね(K)
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