野アザミとアルツハイマー病
野草のアザミの成分の中の「タキシフォリン」という天然のフラボノイドに、アミロイドβ同士が結びつくのを防ぐ作用があることが分かり、アルツハイマー型認知症の症状を改善させる効果があるのではないかと、国立循環器病研究センターの脳神経外科チームが、英国の神経疾患専門誌に発表しました。
アルツハイマー型認知症患者の多くは、異常たんぱく質の「アミロイドβ(Aβ)」が脳内の血管周辺で結びつき、塊となって蓄積することで、認知機能や血流が低下すると言われています。
実験で、アルツハイマー病のマウスに、この物質を混ぜた餌を食べさせたところ、何もしないマウスに比べ、塊となったAβの量が、約1/4に減少したという結果が出たようです。記憶力を調べるテストでも通常のマウスと同等の成績を保ったとの事。
次の段階は、人への応用ですが、2017年度中に治験を始め、2025年ごろをめどに臨床応用を目指すそうです。
新しい画期的な薬の開発につながると良いですよね(K)
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