サプリメントとドーピング

世界反ドーピング機関(WADA)の禁止リストに抵触しない商品を認定している日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が、2017年度から認定基準を厳しくする事が分かりました。JADAは原材料の管理など製造過程の認証検定などを事業者に求める方向です。

2017年度からのJADA認定では、これまで承認時だけだった商品の検査を1商品ごとに年2回実施するほか、原料の全量管理など製造過程の監査をする事になりました。
認定に必要な費用は、協賛金(年間600万円)に代えて導入される認証マーク使用料が年間1,000万円必要になります。商品の定期検査が1商品ごとに1回35万円。第三者認証機関による製造過程の認証は約230万円で、施設が不足している場合は設備投資が必要となる事もあるようです。

2017年度は4社がJADA認定を取得する見込みで、味の素(東京)は「必要な進化」と評価して対応するようです。
ただ一部には、必要経費が増えるため、JADA認定から海外の認証プログラムに切り替える動きも出ているようです。2016年6月までJADA認証を受けていたドーム(東京)は、英LGC社の認証プログラムに切り替えるようです。原料リストの提出や商品の抜き打ち検査でWADA禁止リストに抵触していないかを調べる仕組みで、ドームの担当者は「国際的に認知された認証プログラムで、費用はJADA認証の3分の1で済む」との事です。

記憶に新しいのは、J1広島のDF千葉和彦(31)が昨年、ビタミン剤(サプリメント)に混入した禁止物質でドーピング違反になっています。2020年の東京オリンピックに向けてドーピングに関する話題が増えてきていますね。
薬剤師の中には、スポーツファーマシストというJADAから認定された薬剤師もいますので、上手に活用して欲しいです。
スポーツファーマシストHP
http://www.playtruejapan.org/sportspharmacist/
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