特別養護老人ホームに空きがある?

全国の特別養護老人ホーム(特養)で、職員確保が難しいなどの体制不備が理由で、ベッドに空きがある施設が13.5%もあることが、厚生労働省の委託を受けた民間シンクタンクの調査で分かりました。
特養への入居を待つ高齢者は、平成25年度には約52万人になると推定されているため、人手不足の解消が急務となることが分かりました。

調査は、昨年11~12月に開設約10年以内の1,151施設を対象にし、550施設から有効回答があったようです。
体制が不備な理由を複数回答で尋ねたところ、「医療的なケアに対応できない」が9.6%、「職員採用が困難」が7.8%、「職員の離職が多い」が5.3%となったようです。
空きの理由で申し込みが少ないと答えた施設も9.8%あったようで。特養の入所条件が平成27年から原則、要介護3以上に厳格化されたことや、サービス付き高齢者向け住宅の増加などが影響している可能性もあるようです。

私どもが訪問しているいくつかの特養に関していえば、どちらの特養も常にほぼ満床状態なので、この調査結果は少しビックリしました。でも、それだけ人材不足が深刻なんですね。薬局の薬剤師も人材不足と言われていますが、どちらも悩ましい問題です。(K)
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