リフィル処方箋が導入されるかも?

来年の4月に、2年毎にある診療報酬の改定があります。
現在、厚生労働省などでは、その診療報酬改定に向けて様々な検討が重ねられています。

そのような中で、厚生労働省は5日、処方箋に記されている薬を調剤薬局で数回に分けて受け取れる仕組み(リフィル処方箋)を導入する検討に入ったと報じられました。
リフィル処方についてもう少し説明すると、いつも服用しているお薬が手元になくなった時に、患者さんが医師の再診を受けることなく、処方箋1枚で繰り返し薬局で薬を受け取ることができる処方箋の事です。欧米では既に随分前から導入されている国や州もあります。
多くの場合、病状が安定した患者において医師が期限を決めて処方箋を書き、その期限内であれば薬剤師のモニタリングの元に、その都度繰り返し調剤が行われます。
薬剤師は、モニタリンク結果を薬歴や調剤録に記録をとり、薬剤師が再受診を必要とすると判断した場合は調剤は行われず主治医に受診勧奨が行われます。薬剤師によるモニタリングを前提とした仕組みです。
お薬の種類などによっては、このリフィルの対象にならないお薬もあります。

リフィル処方箋のメリットとデメリットはどうでしょう?
<メリット>
・患者さんが病院に行く手間と時間を節約できる。(結果として医療費の削減になる?)
・経過観察や服薬指導といった、患者の対応に時間を使える
<デメリット>
・経過観察を怠ると、患者の状態悪化に気付けない可能性がある
・医薬品の転売に悪用される可能性がある
また、本人ではなく代理の方がお薬を取りに来た時にどうするか?などまだまだ検討課題が多くあります。

また何か新しい情報が入ったら投稿させていただきます。(K)

169