運動中の脇腹痛の原因は?

世界陸上も盛り上がっていますが、そろそろ暑さのピークも過ぎ、私達もジョギングなどの良い季節になってきますね。
ところで、突然ですが運動中の腹痛の原因ってご存知ですか?
すべての原因というわけではありませんが、代表的な考え方を少し紹介します。
どうやら痛みの場所でその原因が違うようです。

【右脇腹痛】
この原因は、横隔膜が痙攣している為と考えられています。
右腹部には、重い臓器の一つである肝臓があります。運動で大きな臓器である肝臓が揺れると、そのすぐ上に位置する横隔膜も連動して引っ張られてしまい、右側の横隔膜が痙攣して痛みが生じると考えられています。

【左脇腹痛】
この原因は、脾臓が収縮する時の痛みと考えられています。
脾臓は、血液を一時的に貯めておくスポンジのような臓器で、運動したりすると筋肉に酸素を送り込む為に血流量が増え、通常では足り無くなった血流量を補う為に、貯めてある血液を全身に送り込みます。その時に膵臓が収縮する為に痛みが出ると考えられています。
食べて直ぐに運動すると、筋肉ばかりでなく、消化の為に胃腸に血流を多く送り込む必要があるので、膵臓が頑張り過ぎてしまうんですね。
また、大腸のカーブ部分でもあるので、ガスや便が溜まりやすい事も原因になります。

原因が分かると予防も出来ますよね。
・準備運動をしっかり行い、横隔膜が痙攣しないように運動に慣らしていく。
・運動の前に食べ過ぎると、肝臓ばかりでなく、胃の重さで横隔膜に負担がかかってしまう事があります。
・食直後の運動は、膵臓に負担がかかり過ぎてしまうので避けるようにしましょう。

これらの予防法は、子供の頃から言われていましたけど、こうやって考えた事はあまり無いですよね(^^)

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(k)

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